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センパイ1

第1回キャリア企画 国際協力のセンパイと考えよう!「国際協力に携わる職業と役割~国際機関・民間組織・学術機関~」

第1回キャリア企画
国際協力のセンパイと考えよう!
「国際協力に携わる職業と役割
~国際機関・民間組織・学術機関~
開催報告



2020年8月8日 実施
国連フォーラム関西支部


目次

  1. 開催概要
  2. 開催報告
  3. 参加者の声

センパイ1


2020年8月8日(土)に、オンラインにて、「国際協力のセンパイと考えよう!国際協力に携わる職業と役割~国際機関・民間組織・学術機関~」を開催致しました。そのご報告をさせて頂きます。

1.イベント概要

(1)企画背景

国連フォーラム関西では、これまで国際協力の現場で活躍されている又はされていた実務家の方々や学者の方々などをお招きし、国際協力の場で議論されている様々なトピックに関して、参加者に学びの場や議論、情報共有の場を提供してきました。国連フォーラム関西では学生やユース層の会員が多く、これまでの勉強会・イベントの実施アンケートからも現場や専門領域でご活躍の方からお話を伺いたい旨の声を多数受けております。よって、この度国連フォーラム関西では、国際協力の分野における様々な議論を取り上げるとともに、国際協力のキャリアについて知る機会を設け、参加者のキャリア形成の一助となることを願って本シリーズ企画を開催致します。
本シリーズでは、国際協力業界においてご活躍又はその過程にある方をお招きし、ゲストの方のキャリアについて語って頂きます。さらに、キャリアについてお話頂く中で、現場で起こっている課題やそれに対する議論などにも触れて頂き、参加者にはアカデミックな部分と現場での実情とを繋げて考える機会を提供します。
 議論の題材となる国際社会における議題・問題について取り組む姿勢を見聞して初めて、自身が学んでいる分野のアカデミックな知識と現場でこれから経験するであろう課題を併せて理解することができ、参加者にとって、キャリアを考えるうえでのヒント・鍵になると考えます。参加者にとってのロールモデルを見つけ、また現場で活躍されている方の想いを聞くことで参加者の夢への後押しとなることを願って、本シリーズを企画します。
そして、シリーズの第1回は、国際機関や民間組織、学術機関など様々な関わり方や視点を学ぶという目的のもと、本勉強会を実施いたします。

(2)企画目的

対象:国連などの国際機関や国際協力のキャリアに関心のあるユース層

企画目的:以下の機会を提供することで、参加者のキャリアや夢を応援する。

  1. 各分野における近年重要視されている又は取り組まれている課題について学び、現場での状況や課題、また議論されていることなどについて理解する。
  2. ゲストより国際協力分野のキャリア形成についてご紹介いただき、参加者がどのように国際協力分野におけるキャリアを形成していくかという示唆を得、また参加者自身のキャリア構築について考える機会を提供する。
  3. 国際機関、民間組織、学術機関など国際協力の様々な関わり方について知るとともに、国際協力とは何かについて示唆を得る機会を提供する。

(3)内容

【日程】2020年8月8日 16:00~18:00
【場所】Zoomにて実施
【予定】16:00 ~ 16:10:オープニング
       16:10 ~ 17:10:ディスカッション・セッション
    17:10 ~ 17:20:クロージング
    17:30 ~ 18:00:ネットワーキングタイム  ※自由参加

(4)ゲスト

赤星 聖さん 関西学院大学法学部 准教授
大阪大学法学部卒業。神戸大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期課程単位取得満期退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、ジョージタウン大学客員研究員を経て現職。博士(政治学)。専門は国際関係論、グローバル・ガバナンス論。研究テーマとして、国際人道システム、難民保護、国連研究、日本における国際関係論の特徴など。主な著作として、『国内避難民問題のグローバル・ガバナンス―多様化するアクターとガバナンスの変化』(有信堂高文社、2021年刊行予定)、「複合的なガバナンスにおける国際機構間関係―国内避難民支援を事例として」『国際政治』192巻(2018年)、”What Made IDPs a Separate Category from Refugees? The Change in Logic of IDP Treatment in the SARRED Conference” CDR Quarterly 7 (2013) など。

井上 良子さん Impact Hub Kyoto・プロジェクトマネージャー、京都市ソーシャルイノベーション研究所・イノベーションコーディネータ
九州大学法学部(国際公法専攻)・法科大学院修了後、東南アジアで社会起業家に出会ったことを機に法律の分野から転身、九州大学ユヌスセンターで研究員兼コーディネーターとして勤務。ソーシャルビジネス創出支援、教育プログラムの開発、日本企業のバングラデシュでの起業支援、ムハマド・ユヌス博士やグラミン・グループ、海外の教育機関等との連携を担当。その後NPO法人クロスフィールズで日本企業とアジアの社会的企業をつなぐプログラムやフィールドスタディ事業に従事。2020年4月より現職。国連フォーラムにはスタディプログラムや国連とビジネス班の幹事、2018年から事務局長を務める。

久木田 純さん 関西学院大学 SGU招聘客員教授、国連フォーラム共同代表
1978年西南学院大学文学部英語専攻卒業。シンガポール国立大学社会学部留学(ロータリー財団フェロー)を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取得、同博士課程進学。1985年外務省JPO試験に合格、翌年から国連職員としてユニセフ駐モルディブ事務所に派遣され、駐日事務所、駐ナミビア事務所、駐バングラディッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2015年1月国連退官。2003年に世界銀行総裁賞受賞。2011年に東ティモール共和国勲章を受勲。


2.開催報告

各組織が国際協力において果たす役割や意義

はじめに、ゲストの方々に「各組織が国際協力において果たす役割や意義は何か」をお伺いしました。

民間企業のサポートに携わっている井上さんは、国際協力という観点における企業の強みはリソースとスピードではないかと述べます。企業は、グローバルな問題解決に必要とされるネットワークや情報、資金を豊富に持っている点や他の組織に比べて迅速に動くことができる点を挙げ、これらが国際協力において求められるソリューション提供に有効に働く可能性について言及されました。また、近年特に増加している、社会問題に直接アプローチするビジネスについても触れ、経済価値と社会価値が融合したアプローチの強みや社会の期待についても述べられました。

アカデミアとして大学で准教授を務める赤星さんは、大学/アカデミックが果たしうる役割は人材育成と知の更新、の2つあると述べます。人材育成とは、大学という場において国際協力に携わりたいと考えている学生を後押しすること。そして知の更新においては、現在のCOVID-19の状況を例に挙げ、新しい知見やイノベーションを生み出していくことで国際的な問題の解決に貢献していることを述べられました。また、学者が果たす役割について、現場で行われているレガシーや課題についての客観的な分析ができる点も言及されました。

国際協力に関わる主体は、しばしば、大きくパブリックセクターとプライベートセクターに分類されます。これについても、赤星さんは「近年の動向に見られる自国第一主義などによって、公(パブリック)の役割や国際協調がうまく働かないときには、私(プライベート)の役割が重要になります。しかし、私(プライベート)の役割だけでは限界もあり、そのような場合には一定程度、公の役割が必要になってきます。そのような公私の循環する動きも興味深いテーマだと思います。」と述べられ、両セクターのバランスや関わりについて考えるための示唆を頂きました。

国連児童基金(UNICEF)で勤務経験を持つ久木田さんは、国連は国と国の協力を促進する国や国際レベルでの取組みを行う役割があると述べ、二国間協力との比較のなかで、国連の中立性・公平性について言及されました。また、そのような点から、国が介入できないところにも国連が入って支援をすることができるという強みにも言及されました。

一方、最近のWHOに対する状況に見られるように、各国間のパワーバランスを考慮に入れながら活動することの困難性や、政治を利用して国際協力を促進することの可能性についても言及されました。
赤星さんも、このような組織の中立性の問題について、政治的対立に巻き込まれてしまう危険性や、政治を上手く利用することの効果から、世界全体の利益に関する役割を担う一方で加盟国のバランスをどのように取るかという難しさについて言及されました。
また、これについて久木田さんは、政治と国連の難しい状況における対応について「長期的にそして戦略的に考えていかなければならない」と述べました。

また、久木田さんからは、国際協力における各組織の関わりについて、組織によって区分がされていた従来とは異なり、近年では企業と政府、企業と国際機関など組織区分を超えた協力が推進していることについても言及されました。
国連が定めた世界の目標であるSDGsに対する民間の在り方について、井上さんは、従来は経済的な利益の外に置かれていた環境・社会・人権の利益を、最初から統合した考え方や事業に組み込んでいく発想を行うことが企業に求められていることではないか、と見解を述べられました。

キャリア選択・キャリア構築について

国際協力をに携わるポストでしばしば必要とされる修士号。参加者をはじめ、国際協力に携わることを目指す方の中には、日本と海外どちらの大学院に行くのかを迷われる方が多くいらっしゃいます。そこで、ゲストの3人に大学院選びのポイントについてお聞きしました。

自分で考える力をつける―

国内の大学院を選択した井上さんは学生時代、発展途上国で法律の専門性を活かしたの仕事に就くことを目標に進学を目指されていたため、研究のための法学府ではなく、実務で活躍できるスキルを習得できる法科大学院を選択したと教えて頂きました。また、赤星さんは大学院選択にあたって指導教員を理由に挙げて、お話頂きました。

国内と海外の大学院のどちらを選択するのがよいかという点について、国内の大学院進学のメリットは母語で思考力を養うことができる点にあり、海外の大学院のメリットはネットワークや語学力の向上などが挙げられました。

その他、大学院進学のタイミングについても議題に挙がりました。大学卒業後の院進の場合、そのまま学生として進めるためモチベーションを保つことができる一方、自分のやりたいことが不明確な場合があると述べられました。社会経験後に進学する場合は、自身のやりたいことが明確になりやすい一方、仕事を辞めにくい点が挙げられました。

しかし、どの選択であっても一番重要なのは、自分で考える力をつけることであることを教えて頂きました。

また、大学や大学院での学びの他に、問題が起きている現場に行くことも重要である、とゲストの方々は述べます。赤星さんは、自分が支援するその先を知ることで活動や研究が血の通うものになるのではないか、と述べました。


キャリア構築で大事なこと―

大学院進学の他にも、キャリア構築にあたってのポイントについても伺いました。

赤星さんは、チャンスが来た時に掴めるよう準備することが大事なことの一つであると述べます。久木田さんも、チャンスが来た時に掴む力、そしてその力は何が必要なのか、自分の使命は何かを見極めることができるようにすることが良いのではないかと述べ、4つの軸を教えてくださいました。井上さんは、今ご自身のキャリアを振り返る中で、学生の時は組織ありきで考えていたことに気付いたと言います。一方、異なるキャリアを選択した今も変わらないものもありました。それは「使命感」だと言います。キャリア構築で大事なポイントの一つとして、諦めないこと、も挙がりました。赤星さんは、使命に対して諦めないことが重要であると述べます。使命を追い求める中では、視野が狭くなる懸念もあるため、広く視野を持つことも重要であると教えて頂きました。

このように、目的意識や使命感を持ちながら専門性を極めることの重要性について気付くことができました。

人生百年時代といわれる今日、「キャリアも家族も、人生の一部として長期的な視点で、今やるべきことを大切にバランスを取ってほしい」と久木田さんは述べます。


「自分の軸を定めながら多様な価値観に触れ、現場にも足を運びながら選択していくと、ライフチャートが出来上がってくるのではないでしょうか」(井上さん)

ネットワーキングタイム

ネットワーキングタイムでは、ゲストそれぞれ3つの部屋に分かれて、参加者との質疑応答を行いました。
今回は、オンラインということもあり、従来のような自由に参加者同士が話せる機会はどることができませんでしたが、よりクローズドな環境で、参加者は思い思いの質問や相談をゲストに尋ねることができました。
質問の一例:

  • 国際協力への熱意はどうやって保っているのか?
  • 成長によって貧困をなくそうという試みについてどう考えるか?
  • 研究を今までとは異なる分野に着目するようになった背景は何か?
  • ソーシャルビジネスをどのように考えるか

3.参加者の声

参加者の皆さまからのアンケート結果を抜粋してご紹介いたします。

  • 民間とアカデミア、国連という異なる立場から、それぞれの国際協力に向けた役割を知り、キャリア形成の参考になった。
  • プレゼンターの方々の人となり・現在に至るまでの過程について理解することが出来た。
  • 「自分で決める。失敗したらまた立ち上がればいい。」というメッセージが印象的でした。
  • 今後のキャリア形成について悩んでいたので今回、様々な方面でご活躍されている方々のお話を聞けて自分の人生設計について考えるいい機会になりました。
  • 今回が初めての勉強会参加でしたが、これまでのイベント等をFacebookで拝見しておりました。企画内容やゲストの方々のバックグラウンド等とても興味深いものばかりで国連フォーラム自体、素晴らしい活動だと思います。今後も時間が合えば勉強会に参加していきたいです。

この度は「国際協力のセンパイと考えよう!
国際協力に携わる職業と役割~国際機関・民間組織・学術機関~」
にご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今回残念ながらご参加頂けなかった皆さまも、
次回以降の勉強会のご参加をお待ちしております。
国連フォーラムは引き続き皆さまに有意義な「場」を提供できるよう努めて参ります。
今後とも、国連フォーラム関西支部をどうぞよろしくお願いいたします。

なお、国連フォーラム関西のFacebookグループでは、国連や国際協力に関する情報の共有や議論の場を提供しております。ぜひ、ご参加ください。また、本Webサイトでは過去の勉強会の開催報告のほか、国連フォーラムのWebサイトからはその他第一線でご活躍されている方々のインタビュー記事など有益な情報がたくさんご覧いただけます。ぜひご活用ください。

ネットワーキング・カンファレンス2018年

国連フォーラム関西特別企画『人とつながる。世界とつながる。Networking Conference in 関西』

2018年3月18日 実施

国連フォーラム関西特別企画
『人とつながる。世界とつながる。Networking Conference in 関西』

2018年3月23日(土)に、関西学院大学大阪梅田キャンパスにて、国連フォーラム関西特別企画『人とつながる。世界とつながる。Networking Conference in 関西』を開催いたしました。そのご報告をさせていただきます。

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ネットワーキング・カンファレンス2018年

〈参加者〉50名

〈ゲスト〉
SDGパートナーズ 代表取締役 CEO 田瀬 和夫 氏
関西学院大学院教授 久木田 純 氏
UNOCHA 神戸事務所長 渡部 正樹 氏
WHO健康開発総合センター医官 茅野 龍馬 氏
サラヤ株式会社 海外事業部アフリカ担当 森 窓可 氏
認定NPO法人テラ・ルネッサンス 栗田 佳典 氏
アマルプロジェクト 岩元 晴香 氏
大阪市立大学アイセック 三上 諒子 氏
SGH高校生(葺合高校/関西創価高校)(2名)

〈コンテンツ〉
【第一部】
◆①講演セッション:『キャリアトーク』
(学生の部)
・登壇者
  アマルプロジェクト:岩元 晴香 氏
  大阪市立大学アイセック :三上 諒子 氏
  高校生:2名 
それぞれの学生団体、高校であれば学校やスーパーグローバルハイスクールの取り組みを説明いただいたのち、パネルディスカッションで、将来へのビジョンや、大切にしている価値観などお話していただきました。
(有識者の部)
・登壇者
  UNOCHA神戸事務所長:渡部 正樹 氏
  WHO健康開発総合センター医官:茅野 龍馬 氏
  サラヤ株式会社 海外事業部アフリカ担当:森 窓可 氏
  認定NPO法人テラ・ルネッサンス:栗田 佳典 氏
それぞれの所属団体に関する概要を説明いただいたのち、パネルディスカッションで、大切にしている価値観ついて等、お話していただきました。

 

【第二部】
◆①国連フォーラム共同代表による基調講演
「国連フォーラムのこれから ~来るべきSDGs達成の2030年に向けて~」
・登壇者
  SDGパートナーズ 代表取締役 CEO:田瀬 和夫 氏
  関西学院大学院教授:久木田 純 氏
国連フォーラム設立の経緯から、今後の展望に関してお話いただきました。

◆②人とつながる。トークセッション
あなたが思う、持続可能な世界とは?」
「持続可能な世界の実現のために、具体的にどう取り組むか?個人としてどう関わりたいか?」
をお題に、グループに分かれ、ディスカッションが行われました。

 

〈アンケート〉
参加者の皆様からのアンケート結果を一部抜粋してご紹介いたします。
海外に関心がなかったのが、実際に現場を見たくなった。
国際機関だけではなく、企業でもSDGsの活動を行っていると知ることができた。
世界により目線を向けている学生達と出会えて、刺激になり、勉強に励もうと思った。
”ラベルよりコンテンツ”という考え方が今まで欠けていたので、新たな考え方をえることができた。
「大変優秀な学生が多く関西にいることを見れてうれしかったです。」
もっと悩んで混乱しようと思った。いろいろなことを知ろう!と思った。

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お越しくださった皆様、誠にありがとうございました。今回残念ながら参加ができなかった方も、次回以降のご参加をお待ちしております。今後とも、国連フォーラム関西支部をどうぞよろしくお願いいたします!

また、国連フォーラム関西のグループページ国連や国際協力に関する情報共有を行っております。関心のある方はぜひチェックしてみてください!

第7回

第7回SDGs勉強会「持続可能なまちづくりとは?~世界に潜む災害の危機~」

2017年3月25日実施 

国連フォーラム関西支部 第7回SDGs勉強会

「持続可能なまちづくりとは?

~世界に潜む災害の危機~」

開催報告

 

2017年3月25日(土)に、関西学院大学梅田キャンパスにて、『第7回SDGs勉強『「持続可能なまちづくりとは?~世界に潜む災害の危機~」』を開催致しました。そのご報告をさせて頂きます。

【イベント概要】 

《企画背景》

①SDGsと都市
SDGs#11「住み続けられるまちづくりを~都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」において、「都市は多くの地球規模の諸問題の根源であるとともに解決策でもある」と述べられています。一体、都市はどのような問題を抱え、いかにそれらの問題解決に取り組むことができるのでしょうか。このような疑問からこの企画が立ち上がりました。

②都市と防災
 都市の急成長は農村部から都市部への急速な人口移動、そして巨大都市の台頭をもたらしてきました。(現在、世界人口の半分以上が都市部に暮らしており、2050年までに都市人口は全人口の3分の2にあたる65億人に達することが見込まれています。) 人口の密集に伴い、都市は知識や資源、資本、交通の主要な結節点となった一方で、極度の貧困世帯が集中し、環境問題の発生源となっています。このような地域は、ひとたび災害に見舞われると人命や生活、種々の産業に甚大な被害を及ぼすことが予想されます。したがって、今回は特に防災に焦点を当て、SDGs#11「住み続けられるまちづくり」を実現するために何が必要であるのかを考える機会としました。

③ 私たちはいかに関わることができるか
持続可能な社会の実現に向けて、様々な災害を経験してきた日本は、いかにその教訓を活かすことができるのでしょうか。「兵庫行動枠組2005-2015」から「仙台防災枠組2015-2030」への変遷、また「持続可能な開発目標(SDGs)」における「強靭なまちづくり」の重要性を認識した上で、私たちが「住み続けられるまちづくり」にいかに関与していけるかについて創造的な議論ができる場をつくりました。

《企画目的》

(1)持続可能な開発と「まちづくり」「防災」の関係とは?:

SDGs#11「住み続けられるまちづくりを」の内容を理解する。今回は特に、「防災」に焦点を当てて、災害に強靭なまちづくりの重要性を認識する。

(2) いかに日本の教訓を「災害に強靭なまちづくり」に活かせるか?:

防災・減災に向けて行動を始めることが合意された「兵庫行動枠組2005-2015」や防災・減災への具体的な行動計画が記された「仙台防災枠組2015-2030」の内容、関わる策定過程を辿り、日本の教訓が果たしうる役割について知る。

(3) 枠組を適用する上で何が課題となるか?:

各国・各地域の多様性に合わせて枠組を適用する必要性、さらに、実行する上で必要な要素について知る。

(4) 私たちはいかに「災害に強靭なまちづくり」に関わることができるか?: 

「災害に強靭なまちづくり」実現の難しさを感じながらも、それぞれの専門分野や興味関心を活かし、いかに防災にかかわることができるかを考える。

 

《イベントプログラム》
◆概要
日程: 2017年03月25日(土)
時間: 18:20~21:00 (18:00 開場)
場所: 関西学院大学梅田キャンパス1004教室
◆スケジュール
18:00~18:20:開場
18:20~18:30:オープニング
第1部
18:30~19:00:講演①(松岡 由季 氏)
       「SDGs#11 仙台防災枠組の策定過程における議論 」
19:00~19:30:講演②(河田 惠昭 氏)
       「日本の教訓を復興と将来の防災に生かすには」
第2部
19:35~20:15:パネルディスカッション
  「『枠組』から『命を救う計画』へ〜地域の多様性に添う施策・実行とは〜」
20:15~20:25:国連職員キャリアフォーラム
第3部
21:00〜 :懇親会
《ゲスト》
河田 惠昭 氏 人と防災未来センター所長、関西大学社会安全学部・社会安全研究センター長・特別任命教授

専門は防災・減災。現在、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター長(兼務)のほか、京大防災研究所長を歴任。京都大学名誉教授。2007年国連SASAKAWA防災賞、09年防災功労者内閣総理大臣表彰、10年兵庫県社会賞受賞、14年兵

庫県功労者表彰、16年土木学会功績賞。現在、中央防災会議防災対策実行会議委員。日本自然災害学会および日本災害情報学会会長を歴任。

松岡 由季 氏 国連国際防災戦略事務局 駐日事務所代表

在ジュネーブ国連日本政府代表部(外務省)勤務などを経て、2004年に国連国際防災戦略事務局(UNISDR)に入職。本部(ジュネーブ)にて、プログラム・オフィサー、事務局長特別補佐官を務めた後、2009年UNISDR駐日事務所代表に就任し、現在に至る。「仙台防災枠組」を採択した第三回国連防災世界会議に係るプロセスに中心的に携わった。

久木田 純 氏 関西学院大学教授、国連フォーラム共同代表

1978年西南学院大学文学部英語専攻卒業、シンガポール国立大学社会学部留学(ロータリー財団フェロー)を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取得,同博士課程進学。1985年外務省JPO試験に合格、翌年から国連職員としてユニセフ駐モルディブ事務所に派遣され、駐日事務所、駐ナミビア事務所、駐バングラデッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2015年1月国連退官。2003年に世界銀行総裁賞受賞、2011年に東ティモール共和国勲章を受勲


【開催報告】

勉強会当日は、ゲストの方の講演とパネルディスカッションの2部構成で行いました。第1部のご講演で、国際枠組や防災・復興の現場の状況について触れたのち、第2部のパネルディスカッションでは枠組およびそれを実行していく行政と、実際に防災・減災・復興に携わる現場がどのように協働し、災害に強いまちづくりを実現していくのかについて、それぞれのお立場から議論していただきました。

《オープニング》

弊団体の浅川より、本勉強会の企画趣旨の説明が行われました。

《第1部 ゲストによるご講演》

松岡 由季 氏より「SDGs#11 仙台防災枠組の策定過程における議論」についてご講演いただきました。

河田 惠昭 氏より「日本の教訓を復興と将来の防災に生かすには」についてご講演いただきました。

《第2部 パネルディスカッション》

ご講演いただいたゲストのお二方と関西学院大学の久木田教授より「『枠組』から『命を救う計画』へ〜地域の多様性に添う施策・実行とは〜」をテーマにパネルディスカッションを実施しました。

 

《参加者の声》

参加者の皆さまからの感想、コメント本日の学びに関して、アンケート結果を抜粋してご紹介いたします。

  • 「防災の主流化」を通じ可能な限りの備えを怠らない。このことがとても重要でありもっと多くの方に聞いて欲しい話だった。
  • 防災意識を高める必要性に気づいた。
  • 防災にもっと本腰を入れないと!
  • レジリエンスを高めるということは, 持続可能な発展を可能にする ということと同じである。

この度「第7回SDGs勉強『「持続可能なまちづくりとは?~世界に潜む災害の危機~」」にご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

今回残念ながらご参加頂けなかった皆さまも、次回以降の勉強会のご参加をお待ちしております。

国連フォーラムは引き続き皆さまに有意義な「場」を提供できるよう努めて参ります。今後とも、国連フォーラム関西支部をどうぞよろしくお願いいたします。

 

また、国連フォーラム関西支部のFacebookグループページホームページでは、国連や国際協力に関する情報共有を行っております。関心のある方はぜひチェックしてみてください!

第6回

第6回SDGs勉強会「アフリカの将来とビジネス~TICAD VIを経た今、日本の果たす役割とは~」

2016年12月9日実施

国連フォーラム関西支部 第6回勉強会

SDGsとアフリカ開発

開催報告

国連フォーラム関西です。2016年8月下旬、ケニアにおいてTICAD VI(第6回アフリカ開発会議)が開催されました。1993年以降日本政府が主導する形で開催されてきたTICADが、今回初めてアフリカでの開催となり注目を浴びました。
「日本はこれまでどのようにアフリカと関わってきたのだろう?」「アフリカが抱える問題は、今どうなっているのだろう?」今回のTICADをきっかけに、このような疑問を抱かれた方もいると思います。アフリカの開発、そして日本とアフリカの関係について、ゲストの方々、参加者の皆さまで一緒に考え、学びました。

【イベント概要】

《企画概要》

イベント名:SDGsとアフリカ開発

日時 :2016年12月9日 18:30~21:00

場所 :関西学院大学大阪梅田キャンパス1004教室

ゲスト :

  • 田瀬 和夫氏
    国連フォーラム共同代表。デロイト トーマツ コンサルティング株式会社 執行役員・ディレクター。2016年5月1日より同社CSR・SDGs推進室長に就任。
    1992年外務省に入省し、国連政策・人権人道・アフリカ開発・国際機関拠出金・人間の安全保障などを担当したのち、2004年に国際連合人道問題調整部人間の安全保障ユニット課長。大阪大学招聘教授。
  • 大豊 盛重氏
    公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO 本部部長/NGO相談員
    放送局・テレビ番組制作会社での勤務を経て2010年NICCOの職員となる。マラウイでの飢餓の起きない村づくりのほか、東日本大震災、パレスチナオリーブ農家支援などで現地担当。現在は京都本部にて広報・チャリティイベントを担当。
  • 久木田 純氏
    国連フォーラム共同代表。関西学院大学教授(学長直属SGU招聘客員教員)。
    ユニセフ駐モルディブ事務所、駐日事務所、駐ナミビア事務所、駐バングラデッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2003年に 世界銀行総裁賞受賞、2011年に東ティモール共和国勲章を受勲。
  • 大林 稔氏
    龍谷大学経済学部名誉教授。早稲田大学経済学研究科博士課程満期退学。博報堂、外務省、国連開発計画などを経て龍谷大学へ。
    アフリカの政治経済および開発援助について研究を進めるとともに、実践的にアフリカの発展に関わり、第四回TICADの際はTICAD市民社会フォーラムの代表として、アフリカと日本の市民社会の参加に努力した。

【開催報告】

第1部》講演
「アフリカの開発とTICAD」(大林氏)
「アフリカにおける国際協力とNGOの実例」(大豊氏)
「ビジネスは格差を解消できるのか」(田瀬氏)

《第2部》パネルディスカッション
「アフリカ×SDGs×ビジネス」

《第3部》座談会

当日の内容を記録致しました議事録は以下のURLからご覧いただけます。
https://docs.google.com/…/1vwAKj0t-zY0uoF4XlrqAZSXfbX-cU9nL…


多くの参加者の皆様と共に、ゲストの方々を交え充実した議論を行うことができ、運営メンバー一同とても嬉しく思います。
これからも国連フォーラム関西支部をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

また、国連フォーラム関西支部のFacebookグループページホームページでは、国連や国際協力に関する情報共有を行っております。関心のある方はぜひチェックしてみてください!

第5回SDGs勉強会 「人権を守ってこそ持続可能な開発に」

2016年9月30日実施

国連フォーラム関西支部 第5回SDGs勉強会

人権を守ってこそ持続可能な開発に

開催報告

すべての人間が生まれながらにして持っている権利、「人権(Human Rights)」。
ジェンダー、マイノリティの権利等々、様々な分野で語られているこの概念ですが、「重要なのはわかるけど、具体的に何を指すのかはいまひとつよく分からない・・・」そんな風に感じたことがある方も少なくないはずです。
しかし、そんな「人権」、実はSDGsの原則にその考え方が反映されているなど、現在開発政策や実践の場においても重要視されつつあります。
「人権」とは何なのか、そして人権はSDGs、ひいては国際社会にどのように関わっているのか、秋の夜長に素敵なゲストの皆さまと共に考えてみました。

 

【イベント概要】

《企画概要》

イベント名:人権を守ってこそ持続可能な開発に

日時 :2016年9月30日 18:00~20:00

場所 :関西学院大学大阪梅田キャンパス1408教室

タイムテーブル:

18:00 – 18:05 国連フォーラムの説明
第一部
18:05-18:35 伊藤氏 「ヒューマンライツ・ナウの人権擁護活動から『人権』を考える」
18:40-19:00 久木田氏「子どもの権利条約とユニセフのプログラム」
19:00-19:20 パネルディスカッション
 議題:「SDGs×Human Rights~人権がSDGsに組み込まれることによる現実の変化~」
第二部
19:25-19:45 グループディスカッション/質疑応答
20:00 終了予定

ゲスト :

  • 伊藤和子(いとう かずこ)氏
    弁護士 国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長
    1994年に弁護士登録。女性、子どもの権利、えん罪事件など、人権問題に関わって活動。2004年、ニューヨーク大学ロースクール客員研究員。2005年、国連人権小委員会インターン、米国NGOインターンを経て2006年に帰国。2006年に国境を越えて世界の人権問題に取り組む日本発の国際人権NGO・ヒューマンライツ・ナウの立ち上げに関わり、事務局長として国内外で現在進行形の人権侵害の解決を求めて活動中。ヒューマンライツ・ナウは2012年以降国連特別協議□を付与された国連NGOとして活動中。
    同時に、弁護士として、女性をはじめ、権利の実現を求める市民の法的問題の解決のために日々活動している。ミモザの森法律事務所(東京)代表。
  • 久木田純(くきた じゅん)氏
    関西学院大学教授、国連フォーラム共同代表(unforum.org)。
    1978年西南学院大学文学部英語専攻卒業、シンガポール国立大学社会学部留学(ロータリー財団フェロー)を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取 得、同博士課程進学。1985年外務省JPO試験に合格、翌年から国連職員としてユニセフ駐モルディブ事務所に派遣され、駐日事務所、駐ナミビア事務所、 駐バングラデッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2015年1月国連退官。2003年に 世界銀行総裁賞受賞、2011年に東ティモール共和国勲章を受勲。

【開催報告】

《第1部》講演

「日本初国境を超える国際人権活動」(伊藤氏)
「子どもの権利条約とユニセフのプログラム」(久木田氏)

 

《第2部》パネルディスカッション

SDGs×Human Rights ~人権がSDGsに組み込まれることによる現実の変化~

《第3部》グループディスカッション

当日の内容を記録致しました議事録は以下のURLからご覧いただけます。
https://docs.google.com/…/1JOkYZpWCLdlsuCHeSR6EtVI6jm7…/edit


みなさまと共にこのような場を作ることが出来たことを、とても嬉しく思います。
これからも国連フォーラム関西支部をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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第3回SDGs勉強会 「幸せの指標化への挑戦~これからの開発を考える」

2016年7月15日実施

国連フォーラム関西支部 第3回SDGs勉強会

幸せの指標化への挑戦

~これからの開発を考える~

開催報告

テーマは、開発分野で永遠のジレンマであり続ける、”幸せ”の指標化。経済成長率、教育普及率・・・人間の豊かさとは、本当に客観的に指標化できるものだけなのでしょうか。もし本当に大切なのはもっと主観的な”幸せ”なら、それを開発プロジェクトに落とすためには、主観的な幸せをどのようにして指標化しうるのでしょうか。開発分野に少しでも足を踏み入れたことがある人なら誰でも直面したことのあるその問いの答えを、豪華ゲストの皆さんと贅沢な企画で、一緒に考えてみました。

【イベント概要】

《企画概要》

イベント名:幸せの指標化への挑戦 ~これからの開発を考える~

日時 :2016年7月15日 18:30~21:15

場所 :関西学院大学大阪梅田キャンパス 1408教室

タイムテーブル:

18:00~18:30:開場
18:30~18:40:オープニング、国連フォーラム紹介
18:40~19:20:講演~幸せの指標化への挑戦~
19:20~21:00:ワークショップ
  ~あなたがUNHDP(国連幸福開発計画)の職員だったら?
21:00~21:15:クロージング

ゲストの皆さま:

久木田純教授(関西学院大学教授、国連フォーラム共同代表)
村田俊一教授(関西学院大学総合政策学部教授、前国連アジア太平洋経済社会委員会事務局次長)
NGO光の音符(HP:  http://hikari-no-onpu.com/ )
 西村ゆり氏(NGO「光の音符」設立者、同志社女子大学嘱託講師、京都府医師会看護専門学校講師)
 後藤聡美さん(「光の音符」学生スタッフ、神戸大学人間発達環境学研究科修士1年)
NPO法人D.Live
 得津秀頼氏(「D.Live」副代表理事、元小学校教員)


【開催報告】

《第1部》

講演「持続可能な開発に向けた「質的」アプローチの重要性と実現への課題」(村田氏)

グローバル化が進み、経済発展が豊かさの象徴となりつつある現状に対して、SDGsやGNH(国民総幸福量)といった質的な開発アプローチの重要性を説明していただきました。一人一人の多様性を認め合い、時間に追われるような生活を見直し、自分にとって何が本当に幸福なのか問い直すことが、これからの時代を生きていく人々にとって大切であると教えていただきました。

《第2部》

ワークショップ「あなたがUNHDP(国連幸福開発計画)の職員だったら?」

ワークショップでは、指標化できない価値にそれぞれのフィールドで取り組んでいるNGO光の音符様、D.Live様の両ゲストの事例をもとに、①参加者がその事例の抱える課題を発見し、問題解決のためのプロジェクトを立案する ②プロジェクト立案を通して感じた、指標化できないものの指標化の長所と短所について議論する という二部構成でグループに分かれて話し合っていただきました。

 

 

その後、ゲストの方々から活動紹介とご講評をいただき、自尊感情や地域の人々とのつながりなど、量的に測ることのできない価値の大切さを実務経験の中からお話ししていただきました。

 

《参加者の声》

最後に参加者アンケートから一部参加者の声を抜粋してご紹介します。

  • 幸せという指標化が難しいテーマについて議論したり考えるということが初めてだったので、出てくる意見や内容が全て新鮮でとても勉強になった。より一層このテーマに興味を持てた。
  • 勉強会の主要テーマである、”幸せの指標化”について議論する時間や参加者との交流の時間がもうすこしほしかった。
  • 自分の研究に関して重要な知見が得られた。

みなさまと共にこのような場を作ることが出来たことを、とても嬉しく思います。

これからも国連フォーラム関西支部をどうぞ宜しくお願い申し上げます。


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第2回SDGs勉強会 「世界へ届け、関西の国際協力~保健分野から見る持続可能な開発~」

2016年5月27日実施

国連フォーラム関西支部 第2回SDGs勉強会

『世界へ届け、関西の国際協力

~保健分野から見る持続可能な開発~』

開催報告

 

5月27日、国連フォーラム関西・第2回勉強会「SDGs Series 世界へ届け、関西の国際協力@大阪~保健分野から見る持続可能な開発~」を開催いたしました。
本イベントでは、
中村安秀氏(大阪大学大学院人間科学研究科・教授、日本国際保健医療学会・理事長)
久木田純氏(関西学院大学教授、元 UNICEF カザフスタン事務所所長)
吉津麻美子氏(WHO神戸センター・広報官)

という3名のゲストをお招きして、様々な観点からSDGsにおける保健分野の取り組みに関して議論を行いました。
お忙しいところ、高校生から社会人まで非常に多くの方々にご参加頂き、誠にありがとうございました。以下、本イベントの報告をさせていただきます。

 

【イベント概要】

《企画概要》

イベント名:世界へ届け、関西の国際協力 ~保健分野から見る持続可能な開発~

日時 :2016年5月27日(金)18:00~20:30

会場 :関西学院大学 大阪梅田キャンパス1004教室

    (大阪府大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階)

タイムテーブル:

第一部(18:10-18:20) WHO神戸センターの方からの講演

 (18:20-19:00)  久木田氏×中村氏対談「Health × Sustainable Development~2030の私たちへ~」

第二部(19:10-20:20)  ワークショップ  テーマ:「その活動は持続的?効果的?」

第三部(20:20-21:00) ネットワーキングタイム:

学生による国際協力の意義や国際協力系学生団体が抱える組織運営の問題等について互いに相談し合ったり、それぞれの活動を共有してコラボレーションの可能性を広げたりする非公式の時間として想定しております。

ゲストの皆さま:

 中村安秀氏(大阪大学大学院人間科学研究科・教授、日本国際保健医療学会・理事長)

 久木田純氏(関西学院大学教授、国連フォーラム共同代表)

 吉津麻美子氏(WHO神戸センター・広報官)


【開催報告】

《第1部》

1-1 講演(WHO神戸センター:吉津氏)
G7伊勢志摩サミット(5/26, 27開催)で話し合われた、公衆衛生危機への対応、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進、薬剤耐性菌(AMR)対策の概要について紹介頂きました。

1-2 対談-Health×Sustainable Development~2030の私たちへ~(中村氏・久木田氏)
1-2-1 保健分野での現場経験と持続可能な国際協力について
中村氏:パキスタンでUNHCRの保健医療担当官として勤務された際の経験についてお話頂きました。特に、難民支援の際には、難民だけでなくそのコミュニティー全体を見ることと難民自身のエンパワーメントを目指すことがSustainabilityに繋がるという、現場を経験したからこそ感じる気づきについて話して頂きました。

久木田氏:SDGsにおける保健分野について、UNICEFでの勤務経験を踏まえてお話頂きました。特に、SDGsにおいて特徴的な、Universality(誰も取り残さず、すべての人に恩恵をもたらすことを目指す)とTransformation(途上国だけでなく先進国も変容していくことで、新たな形で目標達成することを目指す)という、二つの概念を紹介していただきました。

1-2-2 SDGsの取り組みの中で、学生だからできること、学生にしかできないこと
中村氏のメッセージ(要約):学生ならではのフットワークの軽さを活かし、まずは深く考えず世界に飛び出し、自分の目で世界を見てください。また、多数派の中に埋もれていては社会を変えることはできないため、不条理に対する怒りを感じ、少数派であることを恐れずに未来をつくっていってください。

久木田氏のメッセージ(要約):現在の地球は、温暖化や核のリスク等、様々な問題を抱えています。また、貧富の格差も拡大しており、世界は危機的な状況に立っているといえます。未来の世界を守るため、日本を飛び出し、世界では何が問題となっているのかを考え、自分の目標を定めて最後まで走りぬいてください。

《第2部》

ワークショップ「その活動は持続的?効果的?」
ワークショップでは、参加者の方々がこれまで取り組んでこられた国際協力の活動、またはテストケース(学生団体によるラオスでの歯磨きプロジェクト)について、活動の持続可能性を高めるためにはどうすればよいのかを話し合って頂きました。

以下、グループ発表の内容より一部を抜粋しご紹介致します。
・学生が活動できる時間は4年間と短く、1人の学生ができることはほんのわずかであると思う。活動内容を報告書など紙媒体で保存していくことが、組織としてのノウハウの蓄積にもなると考える。
・対象地域の文化や慣習を理解することで何が求められているのかを的確にくみ取り、それに沿った形でこちらから情報を提供していくことが必要だと考える。
・ボランティアではなく現地の人が自ら歯磨きを普及させる形を作る方が、インパクトがありより継続するのではないか。

《第3部》

ネットワーキングタイム
今回の勉強会では、参加者の皆様とゲスト、または参加者の皆様同士で自由に交流していただくネットワーキングタイムを用意いたしました。

 

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みなさまと共にこのような場を作ることが出来たことを、とても嬉しく思います。
これからも国連フォーラム関西をどうかよろしくお願い申し上げます。

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第1回SDGs勉強会「『貧困』を多角的に考えよう」

2016年3月18日実施

国連フォーラム関西支部 第1回SDGs勉強会

『SDGs #1「貧困」を多角的に考えよう』

開催報告

去る3月18日、国連フォーラム関西 第一回勉強会「SDGs #1『貧困』を多角的に考えよう」を開催いたしました。

本イベントでは、

久木田純氏(関西学院大学教授、元 UNICEF カザフスタン事務所所長)

村田俊一氏(関西学院大学教授、元国連アジア太平洋経済社会委員会事務局次長)

大西靖典氏(JICA関西所長)

渡部正樹氏(OCHA神戸事務所所長)

という4名のゲストをお招きして、様々な観点からSDGsターゲット⑴貧困削減に関して議論を行いました。

お忙しいところ、中学生から社会人まで非常に多くの方々にご参加頂き、誠にありがとうございます。以下、本イベントの報告をさせていただきますのでどうぞご覧ください。

 

【イベント概要】

《企画概要》

イベント名:SDGs #1「貧困」を多角的に考えよう

日時   :2016年3月18日(金) 18:00~20:30

会場   :関西学院大学大阪梅田キャンパス  ( 大阪府大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階)

タイムテーブル:

 第一部(18:10~18:55) 講演会「”多角的に考える”貧困」

 第二部(19:00~19:55) パネルディスカッション(40分):質疑応答(15分)

                                テーマ「貧困撲滅のトランスフォーメーション」

 第三部(19:55~20:00) 総括

ゲストの皆さま:

 久木田 純 氏(関西学院大学教授、元UNICEFカザフスタン事務所所長)

 村田 俊一 氏(関西学院大学教授、元UNDP駐日代表)

 大西 靖典 氏(JICA関西 所長)

 渡部 正樹 氏(OCHA神戸事務所 所長)


【開催報告】

《第1部》
  • 講演―国際開発目標の経緯と背景(久木田氏)

MDGsからSDGsへの変遷を見ながら、その概要を紹介頂きました。中でも現代社会が抱える大きな問題である、環境問題と格差拡大―この課題を解決するにあたって重要な「トランスフォメーション」という視点の提示を行って頂きました。

《第2部》
  • 講演―貧困問題の多面性(村田氏・大西氏・渡部氏)

村田氏:SDGsが抱える課題とその複雑性についてお話頂きました。中でも、貧困削減のためには、グッドプラクティスを実践するコミュニティの視点、そしてRegionalな単位からの視点が重要であること、またそれをどう国際目標に結びつけるかが課題であるといった内容に関して議論して頂きました。

大西氏:これまでの現場での経験を踏まえ、貧困削減と経済成長との関わりについてお話頂きました。中でもアフリカやアジアにおけるインフラ事業の紹介、そして、産業のトランスフォーメーションの必要性と、貧困削減におけるインフラ・産業支援の意義について説明して頂きました。

渡部氏:SDGsと人道支援の関連性に関してお話頂きました。中でも、SDGsの原則の一つである「誰も取り残さない」という点は、人道問題にどう関わってくるのか、またその試練金となる今年5月の世界人道サミットの解説を行って頂きました。

《第3部》
  • 四者パネルディスカッション―貧困削減へのトランスフォメーションとは

<貧困削減へのトランスフォメーションとは>

本題を考える手始めとして、まずSDGsにおいても主要な論点とされている「貧富の格差」の構造をどうトランスフォームできるかということに関して議論を行いました。中でも、①発展・目標の実施スピードが異なる中、コミュニティレベルで議論することの重要性、②民間セクター、中でも企業がコアビジネスで援助に携わる重要性、③職と産業によって貧困削減をしていく重要性、といった点が議論されました。

<参加者が「自分事」として捉え、できることとは>

上記の議論を踏まえて、参加者がどのようなアクションを取ることができるのか考えました。問題に関心を持ち続けることの大切さに加え、SDGsで課題とされているようなことは日本国内に沢山あり、そのようや問題にも目を向け解決に取り組む大切さについて議論されていたことが印象的でした。

《参加者の声》

・ありがとうございました。社会人になっても国際協力の情報を得られる場所を探しており、私にはぴったりだと思いました。今後も勉強会楽しみにしています!

・これまでは、国連フォーラムのメルマガに登録していてもイベントは関東ばかりでとても残念に思っていたので、今回国連フォーラム関西が設立され、関西で勉強会を開いていただけ、とても嬉しく思います。今後もこのような機会があればぜひ参加させていただきたいです。

・とても貴重な時間だったと思います。学びがとても多かったので満足しています。ありがとうございました。

 

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みなさまと共にこのような場を作ることが出来たことを、とても嬉しく思います。

これからも国連フォーラム関西をどうかよろしくお願い申し上げます。

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