ウガンダ・スタディ・プログラム

オンラインブリーフィング開催報告~part2~


オンラインブリーフィング開催報告~part2~

 

前回のブログに引続き、今回のブログでもウガンダ現地の生の声を聞くことを目的としたオンラインブリーフィングについて取り上げます。

誰のお話を聞いたの?
今回は10月の中旬に開催した4つのセッションについてご紹介します。

・10月13日(火)20:00-21:30
ABE イニシアティブ生
Rachel Kibirigiさん・Barigye Doreenさん・Okiria Emmanuel Arikoさん

・10月22日(木)20:00-21:30
元サラヤ・イーストアフリカ社長代行
森本真輔さ

・10月28日(水)21:00-22:30
日本車輸出会社のアフリカセールスマネージャー
Mwesigwa Geoffrey Philipさん

・10月29日(木)21:00-22:30
JICAウガンダ事務所
内山貴之次長

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ABEイニシアティブ生 Rachel Kibirigiさん・Barigye Doreenさん・Okiria Emmanuel Arikoさん
【ウガンダ出身の若者からみた日本での研究テーマについて】

ウガンダ出身で日本の大学院を卒業、在学中の3名のABE(アフリカの若者のための産業人材育成)イニシアティブ生から、日本の大学院での研究についてお話していただきました。
Okiria Emmanuel Arikoさんの研究されている農業と気象についての話では、ウガンダにおける70%の災害は気候変動に由来するというお話がありました。気候が予測できないことにより、種まきの時期などの予測を十分に行うことができず収穫量が確保できない現状があることを知りました。そしてその解決策として、衛星情報を用い、降水量などの天気予報をウガンダに導入することで農作物の収穫量を増やすことにつながるのではないかというお話を伺いました。ウガンダの多くの人々の生活を支える農業について学び、自国の問題を客観的に捉え解決策について研究しているOkiria Emmanuel Arikoさんのお話に同じ学生として刺激を受ける部分が多くありました。

またUSPメンバーからの「あなたにとっての幸せ(Happiness )とは?日本との違いはどこにあるのか?」という質問に対して、「ウガンダはcommunityがベースになっているのに対し、日本では個人がベースにある」というお話が印象的でした。ウガンダで育ち、日本に来たことで見える視点であるように感じ、communityを大切にしているウガンダにますます渡航したい気持ちが高まりました。

 

元サラヤイーストアフリカ社長代行 森本真輔さん 
【元サラヤ職員が語る「100万人手洗いプロジェクト」について】 


元サラヤ・イーストアフリカにご勤務されていた森本真輔さんに当時の活動内容についてお話をしていただきました。サラヤでは2010年よりウガンダにて日本ユニセフ協会と協働し、子どもに手洗いを普及する「100万人手洗いプロジェクト」を実施しています。日本で生活をしていると消毒液などでよく見るサラヤですが、日本の企業の1つであるサラヤがどのように国際協力と関わっているか、プロジェクトの内容や当時抱えていた課題についてお話を伺うことができました。日本企業であるサラヤでは、国際機関やJICAなどの機関とのアプローチ方法や課題が違うこと、企業だからこそ達成できることがあるということが印象に残っています。特に、「100万人手洗いプロジェクト」では、無料や善意で物理的支援や経済的支援を行うのではなく、ウガンダに住む人々の価値観を理解し働きかけることが必要となっているということを知りました。ウガンダに住む人々に商品の価値を伝え、利用してもらうことは難しいことでもありながらも、現地の人々と距離が近く住民の声を最も近くで聞くことができるような立場であるように感じました。

 

 

日本車輸出会社のアフリカセールスマネージャー Mwesigwa Geoffrey Philipさん
【日本の会社からみたアフリカのビジネス展開について】

日本車輸出会社のアフリカセールスマネージャーであるMwesigwa Geoffrey PhilipさんにSDGsとウガンダやウガンダにおけるビジネスの可能性についてのお話をしていただきました。
ウガンダでは自ら起業する人も多く、女性がビジネスを始める機会が多いというお話を伺いました。ウガンダの女性ではビジネスを展開し、世帯収入を得ることを目的としてさまざまな仕事についていることから、多くの人にとってビジネスに取り組みやすい環境が整っているように感じました。しかし、ウガンダでは自然資本は豊富であるものの、政府や企業は住民のニーズを満たす機会を与えることが難しいというお話も聞くことができました。日本の企業に勤め、外国に対してビジネスを展開しているMwesigwa Geoffrey Philipさんだからこそ感じるビジネス展開の難しさアフリカ諸国には大きなビジネス機会があるということについて学ぶことができました。

 

 

 

JICAウガンダ事務所 内山貴之次長
【JICA職員からみたウガンダの可能性について】

JICAウガンダ事務所にご勤務されている内山貴之次長にJICAウガンダ事務所の事業(特に近年注力している事業・COVID-19の影響)やキャリアパスなどについてのお話をしていただきました。
ウガンダのCOVID-19対策では、昨年コンゴ民主共和国で流行したエボラ出血熱の対策を経験していたため、他国よりも適切なコロナ対策を行い他のアフリカ国家と比較して対策が成功したというお話を伺いました。実際に現在JICAが行っている事業の中でも、足ペダルを使用した浄水器の設置やアルコール消毒液や防護服の確保などを行っていることを知りました。また、その中でも印象的であったのが、稲作をサポートできるような内容をラジオにて現地語で発信している政策があるということです。COVID-19の流行に伴い、感染予防のために日常生活の中で制約が多い中、ラジオを使用し活動しているということを知り、様々な工夫によってサポートをすることが可能であることを改めて実感しました。

 

 

 

 

とても濃厚で、そして自分の国際協力との向き合い方を改めて考えさせられる時間でした。今後も引き続きウガンダに関する学びを深めるため、オンラインブリーフィングの内容を発信していきます。(飯野)