2004年10月24日の「国連の日」に、国連に関心のあるNY在住の有志が集まり「ニューヨーク国連フォーラム」を設立してから今日で一年が経ちました。この一年、フォーラムは、国連のことをもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと考えている多くの人々に、知識を得、議論に参加し、さらには具体的な活動に参画するきっかけとなる場を提供してきました。

現在フォーラムの活動は、メーリングリストを通しての議論、ブログによる議論の公開、勉強会の開催、識者へのインタビュー、世界中のフィールドからの報告、ホームページによる情報発信など多岐にわたっています。また、ワシントンD.C.開発フォーラム、国連邦人職員会、日本政府国連代表部、日本国際開発学会などと連携しながら、独自の付加価値をだせるよう努力をしています。フォーラムは、政府関係者、国連職員、研究者、学生、NGO関係者、メディア関係者など多様な人々で構成され、メンバー数は570人を越えています。

国連は、創設60年を経て大きな転換期にあります。9月の世界サミットで議論されたように、安全保障理事会の改革、紛争解決や平和構築に対する取り組み、軍縮問題、ミレニアム開発目標の達成をはじめとする開発の課題、人権機構の強化・改革、人道危機、地球環境の悪化、自然災害、人間の安全保障など、国連はさまざまな難問や課題に直面しています。そしてそれぞれの課題にいかに対処していくか、それらの相互関係をどう捉えていくか、将来の効果的な活動を可能にするために国連がどのような組織であるべきかは、人類の将来にとってたいへん重要な問題といえるでしょう。

フォーラムは、次の一年でさらに多くの方の参加を得て、世界と国連が直面する諸課題についての議論を深めていきたいと思っています。また、このフォーラムは主として日本語で議論の場を提供することをねらいとしていますので、国連や世界に対して日本がどのような貢献をしていけるのか、どのような貢献をしていくべきなのか、また、そのためにそれぞれの個人や機関にできることは何かといった課題も取り上げ、議論を盛り上げていきたいと考えています。

このように活動の幅を広げ、世界中にいる方々が自由な立場でより積極的に活動に参加できるようにという趣旨で、「ニューヨーク国連フォーラム」はその名称から「ニューヨーク」を取り、「国連フォーラム」と発展的に改称して活動することとしました。

また、現在フォーラムは、主としてニューヨークに在住する国連職員、外務省職員、学生や研究者などからなる幹事会によって運営されていますが、今後、運営に積極的に参加したいと思う方々には、世界中から参加していただき、幅広い意見を採り入れて来年以降の活動計画に反映させていきたいと考えています。

国連に興味を持つさらに幅広い方々のフォーラムへの参加を歓迎します。新たに参加を希望される方は下記の連絡先ないしホームページよりご連絡下さい。参加に資格要件はありません。フォーラムの趣旨に賛同される方であれば誰でも個人の資格で参加できます(「国連フォーラム設立趣意書(2005年10月24日改定)」をご参照下さい)。今後とも、参加者のみなさんの積極的な問題提起や議論の展開によりフォーラムが発展していくことを願っています。


2005年10月24日

国連フォーラム幹事一同


代表責任者:

久木田純(国連児童基金)、須永和男(国連日本政府代表部)、田瀬和夫(国連事務局)

幹事(あいうえお順):

荒川麻衣子、石瀬素行、大谷美紀子、大槻佑子、亀井温子、川守久栄、北村聡子、紀谷昌彦、國京彬、小谷瑠以、清水和彦、菅野文美、粒良麻知子、土井香苗、仲居宏太郎、中川享之、中村秀規、中村綾子、長島由華、橋本のぞみ、早川元貴、春谷恵理圭、藤澤有希子、古澤智子、山岸千恵、吉田明子


連絡先:kanjikai[at]unforum.org
ホームページ:http://unforum.org


本件ステートメント・プレスリリースに関するご照会は、
田瀬和夫(国連人間の安全保障課:+1-917-367-2104または+1-917-916-9203)へ


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