ネパール・スタディ・プログラム

第7項 保健

執筆担当者:木村 仁美

班名 保健班 構成人数 2名

実施体制

班長は特に定めず、時間が空いている方が仕事を自主的に行う形で進めた。最初に必要なことをリストアップし、逆算する形で個別の事項の期限を設けて仕事を進めていった。

活動概要

実施月 活動概要 主要成果物
9月以前 ・推奨ワクチンのリストアップ、ワクチン摂取可能場所周知
・ワクチン摂取状況、保険加入状況確認
・ワクチンリスト
・危惧される疾病解説
10月 ・救急箱整備
・病院リストアップ
・危機管理班と連携しリスク事象マトリックス作成
・リスク事象マトリックス
・病院リスト
11月
渡航含む
・健康管理上の留意点を全員に周知した
・体調管理シート作成
・緊急時処置マニュアル作成
・保健班サポーターさんに協力のお願いと説明
・体調管理シート
・緊急時処置マニュアル

次年度への申し送り事項

良かった点 昨年の反省を活かし早めにワクチン摂取を推奨することができた。
危機管理班との連携により、リスクとそれに応じた対応策をあらかじめ準備しておくことができた。
改善点 ・カトマンズの病院に関しては、場所や医療の質をしっかりとリサーチすることができた。地方の病院は、インターネットや現地人医師、訪問先オフィス職員に聞き取りを行い調査したが、医療の質を完全には把握できなかった。いずれにせよ、その病院の特徴を抑え、推奨する病院を絞っておくことが必要であった。
・事前に現地人ガイドと相談しておいた方が良い。
現地渡航できる保健班メンバーが1名しかいなかったので保健班サポーターに対応をお願いしたが、事前に説明をしておいてもなかなか対応は難しいと感じた。
発生傷病報告 ・頭痛3名:鎮痛薬、酸素ボンベで対応
・生理痛1名:鎮痛薬
・風邪気味2名:総合感冒薬
・喉の痛み、乾燥4名:ドロップ 
※砂埃、大気汚染がひどく上気道の不調を訴える人が多かったが、救急箱には総合感冒薬とマスクしか装備していなかったので、個人的に持って行ったドロップで対応した。救急箱に装備しておくと良い。
・腹痛1名:地方に行く前から体調が悪い(頭痛)ことを把握し、対症療法を行っていた。地方に行った直後に激しい腹痛、下痢、発熱をきたし、電話で状況を把握し救急箱で対応するとともに水分補給とその目安(量や身体所見など)を伝えた。翌日状況が悪化し、現地人ガイドと国連フォーラムコーディネーターが付き添い地方の病院に受診した。そこで脱水状態にあると判断され、カトマンズの病院にバンで移動し入院した。補液により改善し1日で退院した。
※地方に行く際は経験がある人を分けて班わけをすることが非常に大事。