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2007年12月 & 2008年1月
Club JPO・ワシントンDC開発フォーラム・国連フォーラム
3フォーラム合同年末・年始オフ会in東京

年末年始は、世界各地から日本に一時帰国する人たちが多い季節です。この機会を捉えて、ワシントンDC開発フォーラムClub JPO、国連フォーラムは、初めて3フォーラム合同で、年末と年始の2度に亘り東京でオフ会を開催しました。

2007年12月26日の年末オフ会には約80名が、2008年1月11日の年始オフ会には約100名が集まりました。今回の年末年始オフ会では、海外・国内からの参加者計15名に活動報告をしていただき、開発・情報通信・国際法など様々な分野についてお話を伺いました。(要旨は、下記の『〜海外・国内からの参加者による活動報告〜』をご参照ください。)

どちらの会も、世界各地の前線で国際協力に取り組む人たちと、日本で国際協力の基盤を支える人たち、そして将来日本から世界に羽ばたこうとする人たちが、小さな会場でぎゅうぎゅう詰めになりながらも、夢中になって情報交換をしている姿が印象的でした。また、年始オフ会では、元国連事務総長特別代表(東ティモール担当)で、現在、法政大学法学部国際政治学科教授の長谷川裕弘さんから、「Boys and Girls Be Ambitious!」と激励のメッセージをいただき、会場の熱気がさらなる高まりをみせていました。



〜 2007年12月26日(水) 年末オフ会 〜

〜 2008年1月11日(金) 年始オフ会 〜

〜 海外・国内からの参加者による活動報告 〜

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江尻由美さん:
世界銀行研究所(World Bank Institute)

DC開発フォーラムと出逢って早くも5年余りが過ぎました。当時は大学院生だった私は、現在世界銀行でキャパシティ・ビルディングとナレッジ・シェアリングの仕事に就いています。フォーラムでは、ひとの入れ替わりが激しいワシントンDCという地にありながら、巡り合わせに恵まれ、その都度あり方を変えつつ今もBBLを中心に活動を行っています。開発という同じ夢の下、様々な分野、地域、組織でご活躍される皆様と今年も多くの場でご一緒できることを心より楽しみにしております。

 

 

 

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灘本智子さん:
UNDPバングラデシュ事務所
Office of UN Resident Coordinator, Programme Officer

2006年10月よりバングラデシュ国連常駐調整官事務所で人権問題とジェンダーを担当しています。バングラデシュはOne UNのパイロット国ではありませんが、女性に対する暴力対策ジョイント・プログラムなど「一つの国連」を目指して様々な試みがなされています。国連改革の理想と現実のギャップに翻弄される毎日ですが、持ち前の楽観性を頼りに頑張っています。

 

 

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戸田 隆夫さん:
独立行政法人 国際協力機構(JICA) 人間開発部 第二グループ長(高等教育、技術教育、社会保障)

無償資金協力の一部、および円借款の実施も担う新生JICAが2008年10月に誕生しますが、単に、事業規模や予算の点で、世界最大級の二国間援助機関となる、ということではなく、これまでの日本の協力が培ってきた良さを引き続き活かしつつ、統合の付加価値を出していきたいと思っています。その中でも最も大切なことは、「人と人のつながり」を重視し、「人と人の協働」において社会に貢献する事業を慫慂していくことであるとの認識です。例えば、MDGs達成に向けての国際的な努力の中で置き去りにされがちであった障害を持つ人々も、必要な社会サービスを享受し、かつ、非障害者とともに誇りをもって社会に参画していけるように、まずは援助実務のレベルにおける意識の改革も進めていきます。

 

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泉泰雄さん:
ICNet、元世界銀行欧州中央アジア総局

世銀・欧州開銀合計で10年、海外在住21年を終えて、久しぶりに日本に戻りました。2006年夏以来JICAプロジェクト、インドネシアの大学の法人化にともなう経営自立支援、とくに研究活動を通じた大学の産業・地域連携プロジェクトを実施しています。その中で大切な考え方、「AWKS」 を大学経営陣・教職員・学生に対しての能力開発技術支援の核として実践しています。Awareness(意識), Willingness(意欲), Knowledge(知識) and Skills(スキル) がその内容です。くわしくは DC開発フォーラム1月最初のDevInfo 編集後記を。1月後半からまた現場に戻っています。

 

 

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大森功一さん: 世界銀行東京事務所 広報担当官

2000年から世界銀行東京事務所でNGO、大学、企業連携などを担当しています。2007年からは都内・内幸町の富国生命ビル1階(ロビー)の世界銀行情報センター(PIC東京)の企画運営も担当しており、誰でも気軽に参加できる平日夜の時間帯に「コーヒーアワー」(セミナー)を日本のNGOなどと65回共催しました。2008年も、国内問題と国際問題の接点、違ったセクターどうしでの連携の事例などを積極的に取り上げていきたいと考えています。

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井手亮さん:
外務省 ジュネーブ国際機関日本政府代表部 国際機関人事担当 一等書記官

外務省では、国際機関の邦人職員増強をめざし、JPO等派遣制度をはじめとする各種取組を行っています。ジュネーブにおいても、UNHCR等の国際機関に対しJPOの派遣を行うなど、継続的に取り組んでいるところです。

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小川滋さん: 独立行政法人 国際協力機構企画調整部 環境社会配慮審査チーム(JICE調査員)
DC開発フォーラム・イギリス通信担当 (06/07年度英国開発学勉強会代表)

06/07年度、英国サセックス大学大学院の農村開発学修士コースに在籍しておりました。英国は一年で修士学がとれるクイックマスターですが、短期間で集中して知識(最終的には学位)を得られる一方で、予想以上にその期間は慌しいです。たった一年ですが限りある時間の中で学業だけに留まらず、どう過ごすかによって得るものは大きく変わり、可能性も大きく広がってくると思います。DC開発フォーラムイギリス通信は、英国開発学勉強会(IDDP)が中心となり、英国の開発イベント情報及び開発事情(大学院紹介含む)をイギリス通信を介し英国国内外に向け発信しております。英国にて国際開発学・国際協力を学ぶ(学ぼうとする)人達の何かの役に立ち、彼・彼女等のネットワーク構築の助けになれば幸いです。更なる詳細を知りたい方は、当ホームページをご覧になってください。

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林雅美さん: マイクロファイナンス・ネットワーク

マイクロファイナンス・ネットワークは、世界各地で成功しているマイクロファイナンス機関を集めた銀行協会のようなもので、メンバー間が情報交換しながら共に発展していくことを目的としています。ノーベル平和賞の受賞などで巷では大流行のマイクロファイナンスですが、国際開発に関わる皆さんと一緒に日本でも盛り上げていきたいと思っています。

 

 

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大野泉さん&尾和潤美さん: 政策研究大学院大学(GRIPS)開発フォーラム

昨年10月24日、政策研究大学院大学(GRIPS)が12回に亘り開催してきた「新しい日本のODA」を語る会が、『「新しい日本のODA」マニフェスト-国際協力を変える30の提言-』を発表しました。語る会は、2006年7月から翌年10月まで、政界、マスコミ、産業界、NGO、学会、官界、援助実施機関など各界からの専門家総勢120名が日本のODAの現状に危機感をもち、組織間の壁を越えた「日本のODAを変えたい!」という熱い想いをベースに議論を繰り返してきたものです。ウェブサイトも是非ご覧下さい。

 

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佐藤友美枝さん:
UNHCRダルフールオペレーション UNVフィールドオフィサー

UNHCRでは、ダルフールに6つの事務所を持ち、治安の悪化による様々な制約を受けながらも、国内避難民及びチャドからの難民への保護・支援活動を行っています。昨年10月から、国内避難民キャンプのコーディネーション及びマネージメント業務をリードエージェンシーとしてより積極的に行おうということになり、現在その調整に追われています。また、2008年1月からアフリカ連合と国連の合同ミッションであるUNAMIDがアフリカ連合に取って代わり、今後どのように彼らと連携・協力していくか注目されています。

 

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加藤久絵さん: 在アンゴラ日本大使館 専門調査員(政務・経済)

約30年に及んだ内戦が終結し、石油・ダイヤモンド収入による経済ブームを基に、アンゴラは現在戦後復興の真っ直中です。首都ルアンダは「世界で最も物価の高い都市」となり、見渡せば高級車が駆巡り、建設ラッシュでクレーンが林立し、港はアンゴラ人の生活を支える輸入品でパンク状態。一方、貧富の差は益々広がり、幼児死亡率は世界最悪水準です。汚職・治安の悪さは相変わらずで、地雷埋蔵数も未だ世界一と推定されています。08/09年は戦後初の総選挙が予定されているので、今後も刻々と変化するアンゴラ政治経済の情勢報告をタイムリーに発信し、官民連携のアンゴラ・日本関係強化に少しでも貢献出来たらと思っています。

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岡智子さん: 国連児童基金(ユニセフ)東京事務所 パートナーシップ構築調整官

私の肩書きは、英語ではFundraising Officerです。しかし、日本語に直訳すると、皆さんが逃げていってしまう(笑)かもしれないので、パートナーシップ構築調整官と意訳しています。私の仕事は外務省の窓口となり、ユニセフを経由した日本の支援資金を調達することですが、実際この訳の通り、一人では何もできないのです。現地のニーズ情報はフィールドの事務所に聞かないとわかりませんし、その情報を外務省の方にお伝えして、ユニセフについて熟知されている外務省の方が、財務省に対してユニセフの活動について説明をされて、納得して頂いて初めて資金調達が可能になります。これからも、外務省、そして各国ユニセフ事務所とスクラムを組んで、世界中の子どもたちのために全力を尽くしたいです。

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木村薫さん:
世界銀行 Policy Division
Global Information & Communication Technologies (GICT), Operations Analyst

昨今、技術革新の著しい情報通信(ICT: Information and Communication Technologies)分野にて、情報通信政策、情報通信セクターの民営化及び規制緩和に関する政策提言、及び、通信バックボーン(基幹網)整備、eGovernance、農村部へのアクセス向上(Rural Access)に関する融資・技術援助案件を担当しています。担当地域はアフリカ及び中国。各種ICTセクターの指標・国別データ、情報通信技術と経済成長の関連性及び、中国のアフリカ地域へのインフラ援助動向についてもフォローしています。

 

 

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土井香苗さん: (弁護士)ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本駐在員

国際NGO 「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は、ニューヨークに本部をもつ世界最大級の人権NGO。世界中の人びとの尊厳ある生を実現するための調査・国際法に基づくアドボカシーを任務としています。国連の人権理事会にも深くコミットしています。日本にとって身近なアジア地域だけでも、昨年、政府・非政府組織によるさまざまな人権の蹂躙が続きました。たとえば、8−9月、ビルマ(ミャンマー)で、民主主義を求めた人びとが、また、弾圧されました。スリランカでは、この1年で千人以上が拉致・強制失踪させられました。こうしたアジア各国政府の政策決定者たちに対し、日本政府の持つ影響力(レバレッジ)は大きいものです。日本が、世界中の虐げられた人びとのために行動する国になるよう、働きかけるアドボカシーが私の仕事です。
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担当: Club JPO/二井矢、DC開発フォーラム/紀谷、国連フォーラム/小谷

 

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